今回のホームページリレーは、雜賀が担当します。新学期が始まってから、早２箇月が経ちました。１年生は5月24日に上野へ校外学習に行きました。現在、上野の国立科学博物館では、特別展「大哺乳類展３」（3月16日～6月16日）が開催されています。今回はその大哺乳類展にまつわるエピソードを紹介したいと思います。

「中学生、国立科学博物館でニホンオオカミのはく製を発見」

　国立科学博物館の収蔵庫の中から見つけ出した国内４点目となるニホンオオカミのはく製が、5月21日から初めて一般に公開されています。発見したのは、なんと中学１年生です。長年、ヤマイヌの１種として保管されていたはく製を細かく観察し、その特徴がニホンオオカミと似ていることに気付いたことで今回の発見に結び付いたとのことです。
　発見した中学生の小森さんは、小学２年生の頃にニホンオオカミに興味を持ち、国内で保管されているはく製を見学したり、図鑑や学術書を調べたりして、その特徴について学んできたそうです。その観察力は、専門家も驚くほどのもの。ニホンオオカミの体の特徴を細かく調べあげ、今回のはく製を目にしたとき、ヤマイヌではなくニホンオオカミではないかとピピッときたそうです。

　こうした発見は、きっと日常に隠れているかもしれません。私たちの生活の中には、何気なく見過ごしてしまっているものがたくさんあるはずです。生徒の皆さん、そうした身の回りの小さな不思議や疑問を見付ける眼を養っていきたいですね。