第76回卒業証書授与式
更新日: 2023年 3月 13日
3月9日(木)第76回卒業証書授与式が挙行されました。卒業生35名一人一人が、思いを込めて立派に式に臨むことができました。特に、卒業式歌合唱は心を込めた歌声が体育館に響き渡り、感動のひとときでした。卒業生の皆さん、改めて御卒業おめでとうございます。新たなスタート、御活躍を心から応援しています。
校長式辞
新しい旅立ちの門出にあたり、車椅子テニスで東京パラリンピック金メダリスト、「国枝慎吾」選手の話を紹介します。9歳の頃、脊髄腫瘍を発病、下半身が麻痺し、車いす生活を送ることになりました。小学校6年生のとき、車椅子テニスと出会い、不断の努力で世界のトップになり「オレは最強だ!」が有名な言葉です。しかし、実際は弱気になることが多く、いつも自分の心に負けそうだったそうです。
そんなとき、鏡の前で「オレは最強だ!」と何度も強気の言葉を言い聞かせ、更に勝利のガッツポーズをする自分の姿を思い描いたそうです。
国枝選手の強さの秘訣は、意図的に自己暗示をかけることなのです。「自分ならできる、自分ならできる」英語でも「I can do it、I can do it」と言い聞かせたそうです。
アメリカの心理学研究で「人間が思考する約8割は不安でネガティブな思考をしている」という説があります。もともと人間は、マイナス思考になりがちなのです。だからこそ、うまくいかないとき、不安に押しつぶされそうなとき、心が折れそうなときこそ、根拠のない自信でもよいので、プラスの言葉・前向きな言葉を
自分に言い聞かせてください。きっと、よい方向に向かっていくはずです。言葉の力を信じて頑張っていってください。
教育委員会告辞(神崎町教育長 小川 泰求 様)
・誕生から百年間の人生を歩む時間は876,000時間、そのうち中学校3年間は約26,280時間、人生のたかが3%ですが、「されど3%」になったことは、皆さんの今日の表情が物語っています。「されど3%」で学んだこと、出会った人、手に入れた思い、育てた心を生かして、85万時間を力強く生きていってください。
・頭と心に蓄えた成長のエネルギーは、「ある日」を境に爆発し、急激な成長を見せます。卒業式は、その「ある日」の役割を果たします。「過去と未来」が交錯する場、「反省と決意」が心に満ちたときこそが「ある日」であり、これこそが卒業式の最大の意義だと思います。
来賓祝辞(神崎町長 椿 等 様)
・「凡事徹底・脚下照顧」の精神と「夢と目標をもち、あきらめないで挑戦し、感謝の気持ち」を持ち続ければ、必ず明るい前途が拓かれます。
・皆さんは、将来を担う希望の星です。それぞれが描く将来像の実現に向かって、常に前向きな姿勢で臨み、大きく花開くことを心より期待しています。
卒業生答辞
・卒業生を代表して、この場を借りて三つの感謝の気持ちをお伝えします。一つ目は、三年間を共にした仲間への感謝、二つ目は、先生方への感謝、三つ目は保護者への感謝です。
・在校生の皆さん、辛いことや苦しいこともあると思います。でも、諦めないでください。一番辛いことは、後悔することです。消極的な失敗よりも積極的な失敗の方が価値のあることだと思います。そして、また頑張ろうと思えます。是非、色々なことに挑戦してください。
私の母校、神崎中学校を誇りに思い、これから訪れるどんな試練にも乗り越えていく強い決意で頑張っていきたいと思います。